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お口の悩み

口臭は多くの日本人が抱える身近な問題でもあり、ある調査によると10人に1人が自分の口臭に悩みを抱えているそうです。
日本全体でみると約1000万人もの人が、自分の口臭に自信が持てず何らかの悩みを持ち苦しんでいることになります。
口臭は会話の際など相手に不快感を与えてしまうこともあり、コミュニケーションの妨げにもなります。
健康であっても飲食物や嗜好品、生活習慣やホルモンバランスなどによって口臭は変化し、歯周病やむし歯があったり、内臓のコンディションがよくない場合も不快な刺激臭となって口臭が発生します。
逆に言えばクリーンな口臭は体の健康状態も良いということになり、健康のバロメーターにも使える指標になります。
口臭の原因は様々で複合的にいくつかの要因が組み合わされていることもあり、一概に一つのことが原因になっているとは言えません。
口臭を改善させるには、まず先に原因を知り自分に適したホームケアや治療方法を選択することが大事です。
口臭とは「呼気によって相手に不快な思いをさせる臭い」のことを言います。
「生理的口臭」と「病的口臭」の2つに分類されていて、それぞれ臭いが発生する原因が異なります。
生理的口臭は、良好な健康状態や生活習慣を送っている人でも生きていれば誰にでも発生する臭いです。
起床時や緊張時など唾液が減った時や女性では妊娠や月経などホルモン周期によって変動します。
一方で病的口臭は、歯磨き不足による口腔清掃の不良や舌の汚れ、歯周病やむし歯といった疾患から発生する臭いです。
このようなものが原因となっている場合は病的口臭になるので、歯科医院など専門の医療機関で治療をする必要があります。
舌苔とは舌の上に付着した苔状の白い汚れのことで、白血球や口腔内の細菌、食物の残渣などからできています。
舌苔に付着している細菌がタンパク質を分解することで「揮発性硫化物」という物質が発生し、卵が腐ったような嫌な臭いを発する原因になっています。
人によって舌苔の付き方や量は異なり、舌全体を覆うように薄く付いている方もいれば舌の中央部分に集中して分厚く付いている人もいます。
また原因不明ではありますが、胃炎など胃の不調と舌苔が関係しているとも言われています。
特に口呼吸やストレスがかかると唾液の分泌量が減ってしまうことで、口腔内の乾燥につながり舌苔が溜まりやすくなります。
強い臭いがする食べ物として、ニンニク、ニラ、玉ねぎなどネギ類が分かりやすい例でしょう。
「アリシン」という成分がネギ類特有の臭いの元になっています。
ニンニクを使った料理など、食材を刻むことでアリシンが作られ臭いが発生します。
玉ねぎやニンニクは硫黄成分を含んでいるため、体内で分解される時に硫黄ガスが体内から肺に送られることで息が臭うようになります。
他にも健康に良いとされているヨーグルトや乳製品ですが、こちらも硫黄を含んでいるため食べ過ぎは口臭の原因になるため注意が必要です。
女性特有のホルモン変化として、思春期・月経時・妊娠時・更年期がありますが、この時期には口臭が発生しやすくなります。
月経時と更年期にはエストロゲンの減少によって唾液の量も減ることで、口腔内の洗浄効果が低下し口臭が発生しやすくなります。
逆に妊娠時と思春期にはエストロゲンが多く分泌されることで、唾液はネバネバとした粘液性が高まり、口腔内の洗浄力が落ちることで口臭へつながることもあります。
また、女性ホルモンの変化が起きる時期は、唾液量の減少や唾液の質が変わることで口腔内細菌も増えやすくなるため、歯ぐきの炎症による臭いも考えられます。
独特の臭いで相手を不快にさせてしまうことのあるタバコですが、原因はタバコの煙に含まれる400種類もの臭い成分にあります。
特にメトキシフェノールとビニルピリジンと呼ばれる成分がきつい臭いの元になっています。
タバコは口腔内を乾燥させる影響もあるため、唾液の分泌量が減り口臭悪化につながっています。
唾液の分泌量や口腔内が常に乾燥してしまう環境にあると口臭の発生がしやすくなります。
口腔内の乾燥を促進させてしまう原因は複数考えられます。
唇を閉じることができず常に口から呼吸をしている状態のことです。
原因は歯並びの関係で上下の唇を閉じることができないことや口周りの筋肉が弱くポカンと口が空いたままになっていること、鼻詰まりで鼻呼吸ができないことなどが考えられます。
口呼吸の場合、口腔内が乾燥状態となるため唾液による洗浄効果の低下や舌苔も付着しやすい口腔環境となり口臭の原因になります。
過度の緊張やストレスがかかると交感神経が優位になり、ネバネバとした粘液性の高い唾液が出るようになります。
口腔内の洗浄効果が低下することで口臭が強くなることがあります。
断食や無理な食事制限、空腹が続くなどで体がエネルギー不足になると糖分の補足をするために脂肪が分解されます。
この代謝過程でつくられる臭いは「アセトン臭」と呼ばれ、独特の酸っぱい口臭がします。
口臭には「病的口臭」というものがあり、何らかの疾患が原因となって臭いを発していることがあります。
相手に不快感を与える強い臭いになるので、これに当てはまる人は治療が必要になります。
口臭から考えられる口腔内の病気には下記のようなものが考えれます。
むし歯を放置して歯に穴が空いてしまうと、食物残渣が溜まったり口腔内細菌の棲家になります。
細菌増殖の原因にもなることで病的な悪臭が発生します。
むし歯が進行して歯の神経が死んでしまった場合、歯ぐきから膿や出血するようになります。
膿にはメチルメルカプタンと呼ばれる物質が含まれていて、魚や野菜が腐ったような臭いを発生させるため悪臭が強くなります。
歯周病菌が産生する硫化水素やメチルメルカプタンによって発生する口臭や歯周病の進行による歯ぐきからの出血、排膿などが原因になることもあります。
卵やヨーグルトが腐ったような生臭さと、独特な酸っぱい臭いが入り混じった強い臭いを発するのが特徴です。
カンジダ症は、真菌(カビ)が感染することで起こります。
舌や頬などの粘膜に白い苔のような物が付着するのが特徴で口腔カンジダと言います。
キスや性交渉などで移る可能性もありますが、通常は人から人へ感染するものではなく自己感染で起こります。口腔ケア不足や義歯の清掃不良、免疫力の低下、抗菌薬の長期服用が関係しています。
口腔カンジダに感染すると、舌にピリピリと違和感があったり口臭の発生にもつながります。
日頃のホームケアで口臭予防と口臭改善ができます。
歯磨きや舌磨き、デンタルフロス、マウスウォッシュなどを使用して口腔環境を良好に保つことで徐々に変化を感じてくることでしょう。
食後と就寝中に口腔内細菌は活発になります。
そのため食後の歯磨きと就寝前の歯磨きはとても重要なタイミングです。
口腔内に食べカスを残さないことと就寝前に口腔内細菌を減らすことで、むし歯や歯周病の予防と口臭対策に効果的です。
起床後やランチなど軽食後の口臭ケアにマウスウォッシュを使用するのもいいでしょう。
アルコール含有のものは口腔内が乾燥しやすく刺激物でもあるので、できればアルコール成分は含まれていない商品を選びましょう。
またマウスウォッシュには爽快感を感じる商品が多くあり口腔内もスッキリとしますが、歯垢などの汚れは取りきれないので歯磨きすることを忘れてはいけません。
口腔内の乾燥は口臭の原因になるので、乾燥を防ぐための工夫を取り入れてみるのも口臭対策に効果的です。
食材をよく噛むことで唾液の分泌がよくなり口腔内が潤い洗浄効果が高まります。
普段からキシリトールガムを噛むのも唾液の分泌やむし歯予防にもなりいいでしょう。
他にもこまめに水分補給をしたり部屋が乾燥しないよう加湿器を使用するのもおすすめです。
食べ物や飲み物には口臭の原因になる物もあれば、口臭ケア効果がある食材もあります。
どのような食材が口臭ケア対策になるのか知っておくことで、普段の食生活に取り入れることもできます。
リンゴに含まれるポリフェノールには、口臭の原因になるメチルメルカプタンの発生を抑制する効果があります。
ポリフェノールはリンゴの皮に多く含まれているので、皮は剥かずにそのまま食べるのがおすすめです。
パイナップルに含まれる酵素には舌苔に付着したタンパク質を分解して舌苔を取り除く働きがあります。
注意点としては缶詰の加熱加工されたパイナップルには効果がないので、口臭対策として食べる時は生のパイナップル
がいいでしょう。
口臭や体臭は腸内環境の乱れが原因となっていることがあります。
便秘になると腸内に有害物質が溜まり、血液にのって全身をめぐることで口臭や体臭の原因になることがあります。ヨーグルトに含まれる善玉菌や乳酸菌には口臭対策や腸内環境を整える効果があるので、定期的にヨーグルトを食べることで改善される可能性があります。
緑茶にはカテキン成分が豊富に含まれており抗菌作用があるため、口臭予防に効果が期待できます。
緑茶以外にも紅茶や烏龍茶にもカテキンが含まれているので、水分補給の際にはお茶を選ぶのもいい方法です。
歯科医院では口臭の原因となっているものを特定して、個人に合わせた適切な治療を行います。
口腔内で特に多いトラブルであるむし歯や歯周病、歯石やプラークの付着の確認ができれば治療を行うことで口臭予防や口臭改善になります。
歯科医院で行う口臭治療は複数あります。
口臭の原因を特定して個人に合わせた治療方法でアプローチを行います。
歯石や磨き残した歯垢が原因となって臭いを発しているケースが多々あります。
歯石は表面がザラザラとしているので歯垢が付きやすく、歯磨きで取りきれなかった歯垢は徐々に発酵し卵や玉ねぎが腐ったような不快な臭いを発生させます。
また、歯石や歯垢が原因で歯ぐきがから出血が起きると血生臭いにおいの口臭になります。
口腔内の歯石や歯垢をクリーニングで除去してもらうことで、口腔内が衛生的になり歯ぐきからの出血も治ればスッキリとした息に変わります。
唾液の分泌が不足して口の渇きや痛み、食べにくい、話しにくいなどの症状がある重度のドライマウスの方に使用します。
唾液代替液は、唾液の代わりとなる成分が含まれていて口腔内の乾燥を防ぎます。
ドラッグストアやオンラインストアでも購入できますが、使用前には歯科医師に相談するのがいいでしょう。
むし歯や歯周病は病的な口臭を発する代表的な症状です。
定期的に口腔内検査とクリーニングをすることで予防することができ、早い段階で病気を発見できれば治療も軽度で済みます。
定期的な検診でクリーンな息をキープしましょう。
口臭の原因やホームケア方法、歯科医院での治療方法についてご説明しました。
口臭は「生理的口臭」と「病的口臭」の2つに分類されます。
女性特有のホルモンバランスの変化で口臭が発生する時があります。
自宅でできる口臭ケアは歯磨きやマウスウォッシュ、水分補給は緑茶にするのがおすすめです。
病的口臭は原因に合わせて歯科医院や専門の医療機関で治療をしないと改善できません。
歯科医院で行う口臭治療はむし歯や歯周病の治療、定期的なクリーニングを受けることです。
食材で口臭ケア対策をすることができます。
普段の食事にリンゴやヨーグルトなどの食材を取り入れると口臭対策になります。
人に会う前に身だしなみを気にするように、口臭ケアもエチケットの一つとして普段からチェックし予防しましょう。
口臭に悩んでいる人は、適切なホームケアと口臭治療をすることで改善が可能です。まずは歯科医院でカウンセリングを受けてみるだけでもいいでしょう。
原因が分かれば対策も立てやすくなります。ファーストステップとして自分ができることから始めてみてはいかがでしょう。
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