

院長インタビュー

須藤歯科医院
院長:
須藤 史成
先生
私たちが目指しているのは、患者さまのお口の健康を長期的に維持し、豊かな人生を送っていただくことです。そのためにも、できるだけ歯を削らず、なるべくご自身の歯を残すことが大切だと考えております。
当院は1975年に開設しましたので、もう50年以上になります。開業当初から、とにかく「できるだけ天然歯を大切にする」ということをモットーにしてきました。
そのため、クラウンやブリッジなどで歯を削るよりも、できるだけ自分の歯を残すことを大切にした治療を考えてきました。その中で、「削らずに済む、良い入れ歯があれば」という思いから、義歯治療にも力を入れるようになりました。
入れ歯を入れることで、残っている自分の歯をいかに長く使っていけるか。
そこが、義歯治療を考える上で非常に重要だと思っています。
もし自分自身が入れ歯を入れるとしたら、あるいは自分の家族に入れ歯を入れるとしたら、何を選ぶかと考えてみると、やはり気になるのは審美性や違和感だと思います。特に、入れ歯の厚みや、温度の伝わり方などは、実際に装着してみると気になる部分です。保険の入れ歯には、使用できる材料や設計に制限があります。そのため、どうしても「これがベストなのだろうか」と考えてしまう部分があります。
自分が入れるのであれば、見た目が良く、違和感が少なく、しっかり噛めるものを選びたい。そう考えた上で、患者様にもより良い選択肢をご提案し、その中からご自身で選んでいただくようにしています。
やはり、長い目で見て良いものを選んでいただくことが大切だと思います。「入れ歯を入れて物を噛めるようにする」ということがまず思い浮かびますが、「入れ歯を入れることで、残っている自分の歯の寿命をいかに延ばせるか。」それが義歯を入れる大きな目的の一つだと思っています。
私は、患者様の「我慢強さ」も一つの原因になっているのではないかと思います。
例えば、歯ぐきから出血していても、「まあ、このくらいならいいか」と思ってしまう。入れ歯が少し動いていても、「まだ噛めるから大丈夫」と思ってしまう。口臭が気になっても、「ちょっと磨き方が悪かったのかな」と、そのままにしてしまう。歯科医院に行くよりも、多少の不具合なら我慢して過ごしたほうが楽だと考えてしまう方は、少なくありません。
ところが、いよいよ痛みが強くなってくると、その痛みだけは我慢できなくなって、そこで初めて来院されます。しかし、その段階では、すでにかなり進行してしまっていることがあります。結果として、抜歯が必要になり、入れ歯になってしまうというケースもあります。
定期健診に来ていただいている患者様であれば、痛みが出る前に問題を発見し、対応できることもあります。だからこそ、「痛くなってから歯科医院に行く」のではなく、定期的に診てもらうことが大切だと思います。
まず大切なのは、患者様ご自身が外科的な治療についてどう考えているかということです。麻酔をしたり、骨に穴を開けたりする治療に対して、「それでも大丈夫です」と考えている方であれば、インプラントも選択肢になります。
一方で、「外科処置はどうしても怖い」「できればやりたくない」という方に、無理にインプラントを勧めることはできません。
また、全身的な健康状態も重要です。インプラントが治療として非常に良い選択肢であっても、全身状態などから外科的な処置が難しい場合があります。その場合には、インプラントと同等、あるいはそれに準ずる効果が期待できる治療方法を考えてご提案します。
例えばコンティースは、ほとんど歯を削らずに治療でき、従来の入れ歯と比べてしっかり噛めるという特徴があります。患者様の状態やご希望に合わせて、「できるだけ歯を削らない」「外科処置を避けたい」といったニーズにも対応できる治療法として、提案できる選択肢だと思っています。
先ほどもお話ししたように、義歯を入れる大きな目的の一つは、残っている自分の歯をできるだけ長く持たせることです。
その点を考えると、保険の入れ歯では材料や設計に制限があるため、どうしてもできることに限界がありますし、審美性や装着感に不満を持つ患者さんもいらっしゃいます。「みっともないから」「違和感があるから」と入れ歯を外してしまうと、残っている歯が動揺してきたり、せっかく作った義歯が合わなくなってしまったりすることがあります。
そう考えると、患者様が毎日気持ちよく使い続けられることが非常に重要です。しっかりフィットして、快適に使えて、審美性も機能性も満足できる。そういった入れ歯を長く使っていただくという意味では、自費の入れ歯を選択する価値は多いにあると思います。
私は50年以上診療をしていますので、長い期間、義歯を使い続けてくださっている患者様もたくさんいらっしゃいます。
そういう患者様にとっては、しっかり噛めることが「当たり前」になっているんですね。もう義歯をつけているということを特別に意識していない。それくらい、義歯を使った生活そのものが当たり前になっているということです。中には、「逆に義歯がないほうが気持ち悪い」とおっしゃる方もいます。
私は、それが一番うれしいことだと思っています。
「入れ歯を入れているから噛める」ということを意識するのではなく、入れ歯があることを意識せずに、普通に生活できる。
そこまで馴染んでくれることが、義歯治療の一つの理想だと思います。
最近、コンティースを入れた患者様のことで印象に残っていることがあります。
その患者様は、上顎の3番から3番までコンティースを入れ、臼歯部はすべてインプラントのブリッジという治療をされていました。
その方は、ほかの内科的な疾患について慶應義塾大学病院で診療を受けており、口腔外科の先生にも診ていただいていました。
ある時、その患者様が慶應義塾大学病院に行かれた際、歯科の先生から、
「素晴らしい義歯を入れていますね」
と言われたそうです。
さらに、「どこで、何歳くらいの先生が作られたんですか?」と聞かれたそうで、患者様ご本人もとても驚かれていました。
その話を聞いた私自身も、とても嬉しかったですね。
患者様も非常に喜んでくださっていましたし、他の歯科医師の先生から評価していただけたことも、長く義歯治療に取り組んできた身として嬉しい出来事でした。
カタログやイラストでご説明することも大切ですが、やはり一番伝わりやすいのは実物だと思います。
患者様ご自身のケースに近いサンプル模型を実際に見て、触っていただく。
現在はコンティースの模型も用意していますので、実際に手に取って見ていただくようにしています。
実物を見て、触って、感じてもらうことで、カタログや写真だけでは分からない部分も理解していただきやすくなります。やはり患者様にとっては、「自分が実際に使うものがどういうものなのか」を体感できることが大切なのだと思います。
一番大切なのは、やはり定期健診です。
義歯の調子だけではなく、残っているご自身の歯の状態や、全体的な噛み合わせなども含めて診ていく必要があります。
義歯の調子が良くなると、「もう大丈夫だろう」と思って、定期健診に来なくなってしまう患者様もいらっしゃいます。
しかし、長く良い状態を維持するためには、継続して診ていくことが重要です。
当院では開業当初から、患者様ご自身に「自分のお口の状態」を理解していただくことを大切にしてきました。
例えば、お口の中の写真や映像を見ていただいたり、歯周病で炎症や出血がある部分のプラーク(細菌)を採取して、顕微鏡で実際に見ていただいたりします。
顕微鏡で見ると、そこでは細菌が実際に動いている様子を見ることができます。
「歯周病は怖いですよ」と言葉だけで説明するのではなく、自分のお口の中で何が起きているのかを、自分の目で見てもらう。
そうすることで、「自分も予防しなければいけない」「定期的に診てもらわなければいけない」という意識につながっていくと思っています。
そして、きちんと改善できていたら、しっかり褒めて患者様のモチベーションを上げる。そういったことも、長期的な口腔管理には大切だと考えています。
まずは、患者様のお悩みをしっかり聞くことから始めたいと思っています。
当院には「インタビュールーム」という部屋があり、初診の患者様には、いきなり治療用の椅子に座っていただくのではなく、まずそこに入っていただきます。
そこで、今何に悩んでいるのか、何を困っているのかを、時間をかけてお聞きします。治療用の椅子に座った状態では、緊張してしまって、なかなか自分の悩みを話せない方もいらっしゃいます。ですから、小さな個室で、患者様と同じ高さの椅子に座り、同じ目線でお話をさせていただきます。
「治療するための時間」ではなく、「話を聞くための時間」を最初にしっかり確保し、そこで伺った内容をドクターが確認し、スタッフ全員で共有します。
最初から患者様のお話を聞く時間をきちんと確保し、考える時間、お話しする時間が大切だと考えています。
入れ歯のことで悩んでいる方、歯を失ってどうしたらいいのか分からない方は、まずは一度、ご自身のお悩みを聞かせてください。
一緒に考えていきたいと思っています。

須藤歯科医院
埼玉県戸田市上戸田5-24-7
(JR埼京線「戸田公園」駅 徒歩10分)
048-445-4595
木曜・日曜・祝祭日
クリニック前に大型駐車場(無料)、駐輪場あり